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通関士とは、貿易業界唯一の国家資格(管轄は財務省)。海外から飛行機や船で届いた荷物を、国内の市場に受け入れるための申告・検査・関税納付・許可といった通関手続きを輸出入者に代わって行う貿易実務のエキスパートだ。
試験は全国各地の税関の通関業監督官が主催しており、10月上旬~中旬の日曜日、札幌や東京、神戸などの全国13都市で一斉に実施される。2003年度の合格率は12.1%。通関士の具体的な業務は、輸出入品の種類・価格・重量・関税などの申告、品物の安全検査などの通関手続き代行業務のほか、税関処理に問題があった場合の「不服の申し立て」や「主張・陳述」の代行などがある。
また、これらの業務に関する書類作成も仕事となる。ビジネスの国際化により、海を越えてモノが行き来することの多くなった現在、日本の年間輸出入申告件数も年々増加する傾向にある。必然的に通関手続き件数も増えており、今後通関士のニーズはこれからも高まると予想される。
通訳士とは、日本通訳協会が主催する通訳技能検定の合格者のうち、登録者に対して与えられる称号。国際会議やビジネスシーンで活躍するプロの通訳者としての能力を証明する資格だ。
日本通訳協会が実施する検定には、通訳技能検定とボランティア通訳検定の2種類があり、通訳士として登録できるのは前者。ボランティア通訳検定が社会・文化に関連する問題を中心に出題されるのに対し、通訳技能検定は政治・経済関連の出題が中心となっている。
通訳技能検定には1級・準1級・2級があり、1級に合格すれば、正確な逐次通訳と一定水準の同時通訳ができることの証明となる。合格すれば、いずれの級でも通訳士として登録できる。
試験は1次から3次まであり、それぞれ春と秋の年2回開催。春季の1次試験は5月頃、秋期の1次試験は11月頃に実施される。
宅建とは、宅地建物取引主任者の略称で、土地の形質や地積、建物の形質や構造および種別、さらに土地および建物についての法令や価格評定など、宅地建物取引業に関する実用的な知識を持っているかどうかを判定する国家資格である。
管轄は国土交通省で、試験は(財)不動産適正取引推進機構が実施する。受験資格に制限はなく、試験は例年10月第3日曜日に全国一斉に行われている。土地や建物は生活や企業活動の基盤となる。その土地や建物の売買や賃貸借の取引を行うエキスパートが宅地建物取引主任者だ。活躍の場は不動産業界にとどまらず、担保として土地を扱う銀行、顧客の資産設計まで考慮した営業を行う生保業界などでも資格者ニーズがある。
取得に至るまでに民法の基礎を学ぶことができ、司法書士や行政書士といった他の資格へとチャレンジする足がかりにもなる資格だ。
点字技能検定とは、文章や文字の点字化や点字の校正などを行う専門家の知識・技能を認定する検定のことである。主催は社会福祉法人 日本盲人社会福祉施設協議会。
試験は、東京と大阪で年1回、11月に開催されている。点字技能検定は、学科試験と実技試験で構成されている。学科試験では、点字全般に関する基礎知識のほか、障害者の実態や視覚障害者福祉、視覚障害者の情報に関する知識などが問われる。
実技試験は、点字化技能試験と校正技能試験の二部構成となっている。
特定化学物質等作業主任者とは、工場など特定化学物質を扱う現場で、作業者が特定化学物質に汚染されないよう作業方法などを指導したり、局所排気装置や除塵装置などの設備の点検、保護区使用の監視などを行う専門家を認定する国家資格。
試験を実施しているのは各都道府県の労働局安全課。特定化学物質等作業主任者を取得するには所定の講習を受講し、修了試験に合格することが必要。合格率は95%程度。講習の日程・回数等は都道府県により異なるが、東京の場合は年7回実施されている。